魔乳復活
まゆらの登場でカメコたちが騒然となると、並々ならぬ対抗心を燃やしている753は本来の時間をオーバーしてその場に残り、衣装をパージして尻を露わにし、片乳の乳首のように輪の中心を維持した。

プロの753と復活のまゆら。
それぞれに思惑の違う二人を前に、カメコたちはシャッターを切りまくっていく。
自分と重なる教え子のため、表舞台に舞い戻ったまゆら。
出会った頃からまゆらをライバル視し、一方的にイラつき、自分の人気を見せびらかしたい753。
言葉を交わさない二人の撮られ合いは、コスプレ界の頂上決戦だった。

その間に、リリサは泣いた痕は今すぐ隠せないのを覚悟し、笑顔を取り戻した。
753にライバル視され、対抗心を燃やされているのを自覚しながら、かと言って753の方が売り上げも囲みの数も今では上回っていることを知っているまゆらは、コスプレを仕事にして人生を捧げられていることを羨ましく思いながら、ここで身を引くことにした。
リリエルになった教え子が、決意の眼差しでやって来たのだから。

ガッツリ凹ませたのにそれを受け止めて立ち上がってきたのを理解した753は、コスプレイヤーとして何もかも上回っているのに焦燥感を抱いた。
リリエルに扮した美少女は、ただシンプルにコスプレしているのが楽しいという、屈託ない笑顔を見せていたから。

無名の新人で昔懐かしいキャラのリリサにカメコたちもおそるおそるといった感じで興味を抱いていくが、純情可憐な美少女スマイルを見せられたら、まさに落ちるが如くキュンとなって頬を染めていった。
その威力たるや次々と魅せられる人が増え、あっという間に順番撮りから囲い撮りに変わるほど、ファンが急増した。
753はコスプレし始めた頃の自分を見ているようで、リリエルに愛憎渦巻く思いを抱いた。
ダイエットから頑張って徐々にコスプレにのめり込んでいった753は、自分が忘れていた好きだからするという気持ちを思い起こし、プロ失格でもまだ時間をオーバーせねばと決めた。
753が見せた今日一番の笑顔は、リリサ以上に楽しんでいるぞという宣戦布告だった。

迷いを振り切った753のパフォーマンスが継続されたせいでカメコは引けに引けず、またリリサを囲んでいるカメコも次々に違ったポーズをしてくれるので離れられないでいた。
リリサは原作が長寿作品なのを活かして、リリエルの全てのポージングを頭に叩き込んでいたのだ。

リリサはこの日、四天王に引けを取らない熱狂の中心にいた。
感想
2.5次元の誘惑4巻でした。
面白度☆6 青春度☆8
753の仕事終わりのくつろぎのひと時が描かれた、解禁無修正番外編が収録されています。
今回は先生がナイスアシストの連続でしたね。
学生時代からはかなりキャラが変わっていそうな雰囲気ですが、それもまた良かった。
https://www.kuroneko0920.com/archives/70831



































