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錯綜する乙女心

呼び出されたジューゴは濡れ衣を着せられてしまうが、ククリの助言で舌の状態を見せ、潔白を証明できた。

 

飴に依存すると舌に黒斑が出るのだが、ジューゴのそれは綺麗なモノで、他に心当たりのないミトはククリにも噛みつき、混乱に陥る。

 

しかしジューゴは建設的に一緒に探してやると請け負い、また意図せずにミトの好感度を上げた。

 

 

 

その頃、盗んだ飴を脱衣所にまで持ち込んで、風呂上がりの一杯とばかりに舐り悦楽に浸っていたのは、昼間の恋バナでニコが好きだと白状したおっとりタイプのあゆだった。

聖女の揺籃,毒女の柩
著者名:夏海ケイ 引用元:聖女の揺籃,毒女の柩3巻

 

 

飴にどれだけ危険な薬が含まれているとも知らず、欲求のままに摂取し、気が大きくなって子宮も疼き、ニコの洗濯物を羽織って更に欲情し、また飴を舐めた。

 

 

しばらくして、帰りが遅いので心配したなつめが様子を見に行くと、あゆは完全にラリっていた

聖女の揺籃,毒女の柩
著者名:夏海ケイ 引用元:聖女の揺籃,毒女の柩3巻

 

 

ジューゴたちも駆けつけ、あゆが飴泥棒だと発覚、とんでもない数を一気に舐めた舌に黒斑が現れており、危険なオーバードーズ状態だと分かった。

 

 

誰もなんの薬が含まれているかなど知らず、また過剰服薬で以前に死んだ子がいたという。

 

なつめはシスターに電話して助け方を聞くしかないとミトに頼み、ジューゴも同意するが、呪縛から逃れられないミトはシスターが助けるはずがなく、悪い子の当然の結末だと答えて拒否した。

 

同じくそれが普通だと刷り込まれているなつめも、あっさり納得して自己の精神を守った。

 

それに、このままシスターに連絡すればミトの管理責任も問われる可能性が高いことから、ミトにしてみればあゆの自然治癒に懸けるのが最善の判断だった。

聖女の揺籃,毒女の柩
著者名:夏海ケイ 引用元:聖女の揺籃,毒女の柩3巻

 

 

その時、タイミング良く現れたニコが見せつけたのは、解毒薬と思われる錠剤だった。

 

 

ニコはさも楽しそうに全てがシスターにバレて、あゆを解体する生々しい光景を想像させ、不安を煽っていく。

 

それを避けたいなら土下座しろと要求すると、ジューゴは躊躇わずに頭を下げて望み通りの台詞を吐き出してやった。

 

しかしジューゴの土下座なんて欲しくもないニコは首輪に電気を流すと、ミトの責任の重さを更に煽って土下座を要求した。

 

ミトはプライドが邪魔をし、また正論武装で土下座する気になれなかった。

聖女の揺籃,毒女の柩
著者名:夏海ケイ 引用元:聖女の揺籃,毒女の柩3巻

 

 

ただ、ジューゴに嫌われたくない乙女心、それ以上にシスターに失望されたくない思いが勝り、靴を舐めるというオプションまで実行して頭を下げたのだった。

 

 

 

翌日、シスターが帰ってくる頃には、あゆは問題なく回復したが、ミトの信頼を完全に失っていた。

 

そして、ニコが白馬の王子のように助けてくれたと都合よく解釈し、より一層好意を抱いた。

 

 

 

年頃の男女が共同生活をしている以上、それなりに性欲とが芽生えるのは仕方ないことだった。

 

シスターをも欺き、この世に生まれ落ちた瞬間からハード過ぎる人生を歩み出したニコは、自分に向けられている好意を利用し、好みの男を演じ、あゆをまた薬漬けにしようと画策する。

聖女の揺籃,毒女の柩
著者名:夏海ケイ 引用元:聖女の揺籃,毒女の柩3巻

 

 

そんなニコと8年の付き合いがあるシスターは、自分に向けられている悪意に気づいているのかいないのか、誕生日プレゼントを嬉々として用意しようとしていた。

 

 

 

そしてジューゴとククリは、なぜニコが解毒薬を持っていたのか、個人的に飴を持っていたのか、得体の知れない秘密を探るために隙を狙って部屋に侵入し、ある一葉の写真からとんでもない事実に迫ろうとしていた。

聖女の揺籃,毒女の柩
著者名:夏海ケイ 引用元:聖女の揺籃,毒女の柩3巻

 

 

その矢先、ニコの恐ろしい計画を知った…

 

 

感想

聖女の揺籃,毒女の柩3巻でした。
面白度☆8 福祉無能度☆9

一応児童養護施設でしょうに、次から次に子供が消えてなんの捜査もされないなんて、絶海の孤島の時点でご都合主義過ぎますが、イカれた面々が揃い過ぎてて最高ですし、ククリが遠慮なくジューゴに本当の顔を見せるのがイイですね。

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