2話
どこからどう入手したのか分からないが、宮本はスキャンダルの内容を家族や友人にも送り付け、退職願を残して消えていた。
もちろんダメージの度合いは人それぞれで、社内のバタつきは徐々に時間が解決していった。
とんでもない目に遭った信だが、イジメの復讐でなかったことである意味ホッとできた。
その日、帰ってすぐに宮本の凶行を美穂に話し、首を絞めてしまったことを誠心誠意謝り、いけしゃあしゃあと甘い雰囲気に持っていこうと言葉を紡いで許しを請うた。
すると美穂も結婚式直前もあって折れ、そのまま仲直りセック〇でクズ同士の愛を再確認したのだった。

後日、予定通りに結婚式が行われ、そこには青春のクズ仲間であるイジメの共犯者3人も出席していた。
ドブ臭い過去を隠してモデルになった桜川花奈、金の亡者の横峰俊夫、自分の罪に対して弁護すべきの久原雄介。

倫太郎がいなくても大した問題ではなく、青春時代の写真をスライドに流しながら新郎新婦の思い出が振り返られ始めていくと、途中で動画に変わった。
もちろん式場スタッフも分からない乗っ取り上映だった。
内容は悪魔たちが一人の男子を囲み、カマキリを無理やり食べさせているおぞましいイジメの決定的瞬間。
しっかり覚えている信はスクリーンに張り付いて喚き散らすが構わず動画は再生され続け、特に新郎新婦の二人がとんでもない鬼畜であることが親も含めた出席者たちに見せつけられた。

それが終わると、いつからいたのか宮本が現れ、スキャンダル暴露もやらされたことだと言い出し、田上信のクズな本性が更に分かる動画を再生した。
それは宮本に暴行して脅し、取引先の機密情報を手に入れて手柄を我が物にした証拠だった。
これはもう社会的にも人間としても再起不可能と判断した美保は、庇うでもなく逆に責め立ててイジメ問題も被害者だったかのように振舞うが、もちろんクズ女に関する告発動画も用意されていた。
バスタオル一枚の美穂が男に甘えた声を出し、これからヤろうとしているところから再生されるが、男は明らかに信ではない。
そんな妻の不貞の証拠が流されても同じことをしている信は、見た目だけは最高な妻の痴態に興奮せずにはいられなかった。

まだお互いにピュアだった15年前の青々とした光景が甦る。
一緒に帰るだけでドキドキしてしょうがなかった頃の美穂の面影はもうどこにもなく、パパ活相手に乳首をコリコリされてよがり喘いで見せる女に成り下がっていた。
親戚、友人にパパ活援交女とバレ、金で股を開く淫乱娘に育ったと知った両親は怒りと悔しさと恥ずかしさと悲しさ、あらゆる負の感情に襲われてしまう。

しかも相手は自社の取引先の堀口という男で、いい歳こいたおっさんと若い娘とのベロチューは親にとってまさに地獄絵図。
すると信は自分の行いを棚に上げ、妻のパパ活に殺意を抱くのだった。



































