10話
凹み怯えまくった矢先に虚勢を張ってくる光にゾクゾクした優はその手を取り、自分の部屋に連れ込んだ。
テキトーに座ればと座布団を促しながら、机には入学式で撮った光とのツーショット写真がちゃっかり飾られている。
そして光が深夜の自分の部屋にいる状況、大胆に誘い連れ込んだ過去の自分に今更ながらドキドキしてきた光は沈黙が耐えられず、テレビをつけた。
しかし流れたのはタイミング悪くウチュラのCMで、逆にピュアピュア爽やか気分から遠ざかってしまう。

即座に消した優はやっぱり小細工で妙な時間を引き延ばすのを諦め、そそくさとベッドに潜り込みながらウチュラってなんでうちの学校にわざわざ来たんだろうとね?知らんけど…と世間話を繰り出しながら寝る体勢に入り、お泊まりの言い訳を考えとけよと指示して電気を消した。
見下している相手とは言え、可愛い幼馴染みの女の子が無防備に傍で寝ているので、光はまたしても発情した犬に変わろうとしていた。

しかし床で寝ろと言われ、ビクンと理性を取り戻した。
死ぬ死ぬ詐欺の母親が心配で取り乱しまくっている頃、光は涙と涎を垂らしまくりながら今夜の出来事は全て夢だったのだと言い聞かせ、セック〇とはかけ離れた世界の住人としての未来を思い描こうとした。
葛藤、好奇心、性欲、唸り。
背中越しに感じて仕方ない優は当然眠れず、ストレートに疑問をぶつけてみた。

さすがにセトリの父の息子として、今まで頭でっかちに法律違反者たちや自分より学力が低い者たちを蔑んできた光は、したいしたくないじゃなく違法だと言い返して切り抜けようとする。
そんなおためごかしが聞きたいんじゃない優は、明らかにここ最近の様子がおかしいことを指摘し、したいんでしょ?ともう一度訊ねた。
そこまで食い下がって本音を言わせたいのは、優も光となら体験してみたいからだった。

性欲と理性の間で苦しむ光は尤もらしい言葉を紡ぎ出せない。
だから優はそっと頬に手を伸ばし、セック〇したいんならいいよ?と背中を押してあげた。
なぜさせてくれるのか?違法行為を促すのか?

混乱する光に優は、親世代のように人は本来セック〇して生まれてくるものだという。
そして感情が溢れて大粒の涙を零しながら、自分の掌の上で踊るべき勘違い幼馴染みに濃厚なベロチューをぶちかましたのだった。


































