サタン上陸
やがてちほ主演の映画が完成し、披露試写会が開かれた。
パピコVSゴヂラという往年の人気作品に、リアルに巨大な女優が戦う大スペクタクルSFだ。

しかし幸せ絶頂のちほは、思わぬ悲しみに襲われることになった。
日々の最高の癒しは愛犬のもちなのだが、仕事から帰ってモフってもち成分をチャージしてからトイレで彼にメッセージを送って出てくると、部屋から出れるはずのないもちが消えていたのだ。
もう訳が分からないちほは、帰ってきた未来人たちに助けを請うしかなかった。

さっそく彼らが調べたところ、もちは長嶋大佐の瞬間移動球装置を飲み込み、過去か未来に飛ばされただろうことが分かった。
桃乃木少佐によれば、数日中に追いつく未来に行った可能性が高いので、今は待つことしかできなかった。
わずか数日、されど数日、ちほにとっては大きなストレスだった。

翌朝の通気ラッシュの電車内、零は目の前でリバースする人と遭遇した。
車内では倒れる人、吐く人が続出し、次の駅でホームに飛び出した彼も得体の知れない苦しさに襲われてフラつくと、心中かのように数人が線路に飛び降りた。
それを皮切りに次々と飛び込み者が現れ、彼もホームギリギリに立って飛び込んで全てを終わらせたい欲求と戦っていると、また目の前で数人が飛び込んだ。

全てサタンが日本大陸に上陸した影響だった。
政府は妊婦だろうが関係なくサタンと戦うことを求め、タレント思いのマネージャーは一度は死刑にしようとしておいて他力本願が過ぎる政府の腐り具合に眉をしかめた。
駅から街に出た彼は、変わらず死を誘惑してくる抗いがたい苦しみと戦いながら、ビルからどんどん人が飛び降りてくる地獄絵図の中を駆け抜けていく。
ニュースでサタン襲来を知ったブリーフ軍団は、パピコに戦わなくていいと伝え、今までの苦労を労った。
本来は自分たちだけで戦うはずだった彼らは、アルマゲドンの男たちよろしく、颯爽と出陣していくが、決して戻って来るとは約束しなかった。

ニュースを観て不安になったちほが彼に電話をかけると、彼も今にも死んでしまいそうな状態なのが分かった。
死にたいわけじゃないが、この辛さが続くのなら消えた方がどれだけマシかと思わせてくる恐ろしいサタンの悪影響。
赤ちゃんができたばかりで愛する人を失う訳にはいかないちほは、少しでも早く危険から救い出すため、自分がサタンを倒すと宣言して彼を励まし、ブリーフ軍の後を追うのだった。

覚えたての飛行方法。
サタンに向かって急行する未来人たち。
一方その頃、零ママも例に漏れずにとんでもない苦しみから自分を救おうとしていた。

感想
ギガントGIGANT7巻でした。
面白度☆8 激ヤバ度☆9
存在が近くにあるだけで死にたくなるなんてどうしようもないですね。
もちが未来に飛んだのが、果たして後々どう作用するのか楽しみです。
https://www.kuroneko0920.com/archives/77054



































