夕陽もいい感じ水平線に消えかけていて、清々しい雰囲気で夜を迎えられそう。
しかし、ひまわりと百合愛のどちらが彼と一晩を過ごすかの勝負がまだ残っていた。

夜はプライベートビーチに打ち上げ花火と、至れり尽くせり。
夕食はもちろんBBQで、何も貢献していない乃薔薇はうまうまと肉をがっつき、まだ未成年の蘭はマイルドヤンキーらしく缶ビールをしれっと飲んでいるいけない子。
そうしてみんなが楽しむ中、今夜はどうなるのか気になって仕方ない彼が牡丹は嫉妬するのだろうかと考えていると、いい感じに酔っ払っている本人が大胆にしな垂れかかってきた。

赤らんだ頬がまた色っぽい牡丹は、先に夜を過ごさせてもらったから、他の子にも優しくしてあげてと大人の配慮を伝えるものの、でも程良く構って欲しい本音も、最高に可愛いおねだりでかましてくる。
そんな甘え方をされたら今夜は主導権を握って抱きたくなるのは必然だが、やはり大人でもいい感じの酔いが今までにない顔を出させているようだった。

そして約束通り、今夜の同衾権利はひまわりと百合愛が正々堂々じゃんけんで争い、あっさり百合愛が勝利して決定。
さっそく二人きりでヴィラに移動して、その豪華っぷりに彼がテンションを上げるのにも付き合わない百合愛は、まずはっきりと一言物申した。
今夜は自分が抱く側なのだと勇ましく言い放ってから、シャワーを浴びに行った。

つまりまた年上お姉さんにいじくられて腰を振られるのかと、ドキドキで待つ彼だったが、いいとこのお嬢様は彼とヤリたくて争ったわけではなかった。
抱くとは抱き枕的な意味に過ぎず、いつも抱きかかえている人形の代わりをさせられただけだった。
さすがに暑い彼は熟睡中の百合愛からすり抜けてビーチを散歩していると、じゃんけんに負けてマジ凹みしているひまわりを発見。

だから普通に肩に触れて声をかけたのだが、まさか夜の砂浜で背後から声をかけられるなんて思いもしなかった彼女は、びっくり仰天ですっ転び、また水着になるしかなかった。


































