66話
竜の力を持つ者は全部で七人。

情報を小出しに教えるオルガは、アルクや帝国皇帝らはライバルでもあるのだから気を許すなと忠告しつつ、自分たちの目的はと訊かれたらまさに煙のように揺らめき、明かそうとしない。
帝国には今、皇帝にアルクにレッタと、ちょうどよく3人も集まっているからか、オルガは不穏な空気を感じ取っていた。
そういうオルガが一番得体のしれないヤバさを放っているのだが、初体験の相手にスリスリ触られて次回は快楽付きだと仄めかされたら、レッタはついぞ主導権を握ることはできなかった。

一方、主が投降したおかげで国に帰れたジョアンナとフェラリスはティアに叱責され、カイメイアに脅されて生還を喜ばれずにいた。
だからフェラリスはありのままを正直に話して、非の無いことを示すしかなかった。

アルクが投降することにしたのは、戦争を止めてランシアと同じようにナーガラもといファフニールが蹂躙されないため。
もちろん易々と処刑されるつもりはないし、されるとしても一月くらいは猶予があると見越していたので、その間にジョアンナたちに脱出作戦を立ててくれと指示した。
そして投降する最大の目的、それはやはり皇帝と相まみえる機会を得ることだった。

その思惑通りに捕まったアルクは玉座の間に連れて行かれると、さすが大国のトップだと言わんばかりに暴れ炎の演出に驚かされてから、皇帝ギャリティヌスにお目通りが叶った。
しかし気圧されている場合ではなく、堂々と偉そうに名乗って高貴さをアピールした。

この状況はまさに目的通り、余裕綽々のつもりで一対一で相まみえてくれて最高の条件が揃った。
果たして手枷をつけられているアルクは、このままあっさり皇帝暗殺を成功させられるのか…




































