一方、新垣や仲宗根たちの若者は二手に分かれて戸締りを兼ねた見回りをしていた。
ハラビロカマキリの幼体は擬態が上手いとの睦美の忠告を受け、動くものが見えたら報告し合おうと意思を統一した。
睦美は学校にカマキリがやって来る可能性が高いと思っていて、侵入さえ許さなければコンクリート造りの学校は立て籠もるのに適しているが、中に入られたら一変、自分たちが逃げにくくなるデメリットも孕んでいると分かっていた。

そんな危険性も知らぬ顔で、外者に仕切られてイラついているジジイはせっかく閉めている目隠しのカーテンを軽い気持ちで開け放ってしまい、カマキリに見られてしまった。
勝手に開けて勝手に一番恐怖したジジイは開け放ったまま教室から我先にと叫びながら一人で逃げ出した。

その絶叫で新垣たちは異変に気付くも、ババアは逃げたジジイを追いかけて玄関の鍵を開け、またそこも開け放ったまま二人で外に逃げてしまう。
こうして自分勝手過ぎる老人の愚行により、カマキリは悠々と玄関から校舎内に侵入できた。
玄関が開けっぱなしなのに気づいた真実は誰かが出たのだと思い、まずは連れ戻そうと外に出た直後、校舎の壁に何かが隠れる影を見た。
そして睦美の指示を思い出すと、空に向けて銃を撃ち、カマキリ侵入を知らせた。

その銃声により、睦美たちも緊急事態なのに気づいた。
挿入直前だった千歳は果たして、このまま鬼畜の慰み者にされてしまうのか。

老害のせいで危険にさらされた先生と子供二人はそのまま教室に残り、寄り添い合って震えていたが、先生は大人として教師として子供たちの不安を和らげようとオナラをかまし、緊張からの緩和で笑いを起こした。
直後、ドアを叩く音が響いた。
ジジイかババアか、新垣たちの誰かか。
返事はないが無視もできず、先生がドアを開けて確かめた直後、そこにいたカマキリに捕らえられてしまう。

そうして目前に死が迫っても先生は子供たちに逃げろと促し、二人は助けを呼ぼうと後ろのドアから出ようとするが、そっちにもカマキリが待ち構えていたのだった。



































