医者はすぐに回復魔法をかけていくが、ボコボコにされただけでなく手の爪を全部剥がされるほどの壮絶な拷問を受けたことが分かり、最早痛みを和らげる程度の治療にしかならない状態だった。

何とか目は覚ましたピエトロは、医者に席を外してもらって息子と二人きりになると、泣きじゃくるのを止めさせてしっかり聞けと前置いた。
もう死期を悟った父は自分が死んだ後は、監視のほとぼりが冷めてから冒険者ギルドの白モグラを訪ねろと指示した。
なんのこっちゃ分からず戸惑う息子に、疑われた通りに自分は反帝国レジスタンスだと明かした。

旅生活の真の目的は仲間集めや連絡係のためで、今まで黙っていたのは息子を巻き込まないようにするため。
レッタの名前の意味を伝え、だから復讐など考えなくていいと穏やかに諭した。
そして血反吐を吐きながらでも誕生日おめでとうといい、こんな誕生日になってしまったことを詫びると、静かに息を引き取った。
死の間際に衝撃の事実を明かされたレッタはゆっくり消化する間もなく父との永遠の別れまで迎え、辺り一帯に轟くほど泣き叫ぶしかなかった。

どれだけ哀しみに暮れたのか、憎しみに支配されたレッタは闇夜に紛れる黒服で街に繰り出し、仇の後を尾けた。
白く濁った眼にはもう光はなく、握りしめたナイフが鈍く光るのみ。
人を二人も殺しておいて両手に女を侍らす悪魔に報いを受けさせようとしたその時、闇から魔族オルガスミソニアが現れた。

いきなり顎をくいっと持たれたレッタは何故か身動きできず、オルガは白い眼を覗き込み、中に眠っていることを確かめた。
十字路で悪魔に出会ったことを喜べ。
一方的に告げるオルガは、哀しみで死にたいなら死を、哀しみを忘れたいなら記憶消去を、仇を取りたいなら力をやろうという。
その力フォルツァは妖しくもとても魅力的に見えた。

ただし力には代償がつきもの。
フォルツァを手に入れるには健康な右目を捧げねばならず、さすれば仇の騎士など問題にならない力を得られる。
一週間の考える時間を与えて去ろうとするオルガだが、レッタは悪魔の十字路で待ち合わせる気など無く、見た目は可愛いが恐ろしいはずの彼女の腕を掴み、そんな時間はいらないと告げた。
直後、ナイフを右目に突き刺して引きずり出し、フォルツァを求めたのだった。

感想
終末のハーレムファンタジア39話でした。
新章が開幕しましたね。
さっそくハーレム要員っぽいモデルみたいな美人登場も、悲劇が起こりそうな雰囲気で期待が膨らみます。
「終末のハーレムファンタジア」40話ネタバレ最新話修正前41話。美魔族と初体験してすぐ何発もヤリまくらねば


































