196話
日本語の看板が掲げられまくっているハーフエルフの常時閉店セールの店の常連の一人がサーニャだった。
代わりに極上のワインをお裾分けしてあげたサーニャが退店したと同時に、ハーフエルフは腹黒さ満点に目を細めて外でお客さんがお待ちだと告げた。
そこにいたのはもちろんヨータ一行で、彼らの登場にサーニャはそこまで驚きはしないものの、何かの気配を感じたのか急に後ろを振り返ってキョロキョロしておきながら、何でもないと答えた。

直後、小柄な美少女がいることに気づいてマジマジと見つめ、息がかからんばかりに顔を近づけたところで自分の制作物だと思い出した。
ゴーレムも一目ではご主人様だと分からないほど皺くちゃだったので、お互いに再会は静かなものになった。

そこで彼はゴーレムや生首ガールズを何百年も放置したことを責めたてた。
逆にサーニャも生首ガールズがまだ生きていたことに驚き、悪びれもせず戒めのための脳みそたちだったのだと語り出した。
短命の人間脳を喰うことを止める誓いを立てたものの、喰い続ければ今でも若い美少女時代を保てるので喰いたい欲求が疼くから、あえて最高級レベルの脳みそたちを保管するだけして喰わず、欲望を抑える戒めアイテムにしていたという。
どうせ喰うならその辺の安物じゃなく、とっておきの高級品を。
そんな心持で欲望が高まれば遠い遺跡に歩いて向かい、道中で冷静になって引き返すを何度も繰り返し、やがて五百年も我慢し続けてババアになったのだ。
そして生首ガールズには申し訳ないと謝罪の意思を示し、後で殺しに行くというものだから、彼は籠のスイッチを切って殺したと教えてやった。

サーニャに悪意がないだけ後味が悪く生首問題は済んだが、怒り心頭のゴーレムは自ら自分への言葉を催促した。
それでサーニャが安っぽい謝罪をするものだから、ゴーレムは待ち合わせの約束をドタキャンしてごめんみたいな軽さにブチ切れ、可愛く怒るしかない。

そんな怒りも容易くいなせるほど人生経験豊富な千年単位ババアは、また軽く頭ポンして子供みたいにあやした。
そして五百年も律儀に待ち続けられる高性能ゴーレムに老いさらばえた自分の世話という新しい役目を提案し、さり気なく持ち上げつつ頼んだ。
するとゴーレムは簡単に嬉しくなっちゃってあっさり受け入れ、新生活の場を手に入れたのだった。

ゴーレムがチョロ過ぎて何だか温かい空気になったところで、サーニャはなぜ遺跡に?と尤もな疑問をぶつけ、彼は国母の首を入れるための籠を取りにと正直に答えた。
するとサーニャは、彼では絶対に国母は殺せないと断言したのだった。
感想
パラレルパラダイス194話195話196話でした。
サーニャみたいに魔女ともなると数十年で終わる人生の常識が通用しなくなるのも、まあ無理からぬことなんでしょう。
「パラレルパラダイス」ネタバレ最新197話198話199話。人工美少女が尻からネットなら生みのババアも同じことができる!



































