38話
朱音が目覚めたのはどこかの独房のような部屋で、囚人服に着替えさせられていた。
ハッと起き上がって辺りを見れば怜人もいたのだが、彼は息苦しそうに喘いでおり、かなり体調を崩している様子。
美来とこれからという時に襲われた彼は何らかの薬の影響からか熱もあるし、弊害で記憶も曖昧になっていた。

朱音も帰宅途中にハンターみたいな連中に襲われ、さっき目覚めたところだった。
果たして美来もどこか別の部屋にいるのか、部屋の隅には監視カメラが設置されており、この状況を冷静に分析した朱音は、ともかく生かされているなら利用価値を見出しているはずだと思った。
その時、ガラガラ車輪の音が聞こえてきたのでドアの窓から覗いてみて、ここが刑務所みたいな建物だと分かった。
車輪の正体は食事を運んでいるカートの音で、係りの者に彼の熱を訴えかけるが完全に無視され、淡々とけち臭い飯を置いて行かれただけ。
何が目的なのか、いつまでここに閉じ込められるのか分からない以上、朱音はナースとして彼の看病をできるだけするしかなかった。

それから三日、状況は変わらず情報も得られず、かろうじて接触できるのは食事運搬係のみで、朱音はあの手この手で話しかけ、自慢の爆乳ボディで性欲に訴えかけもするがなしの礫。
そんな生活で、怜人は回復するどころか悪化していくばかり。

今で黒幕も目的も分からないが、勃起力を取り戻した怜人と詰め込まれている以上、この先にさせられることの予想はついていた。
そんな今夜はやけに冷える夜、布団も毛布も無くては寒さで満足に寝ることもできず、おまけに体調最悪の彼にはあまりにキツク、朱音は暖房なり毛布なり寄越せと叫ぶ倒すが、完全に無視される。
だから仕方なく、人肌で温める選択肢を取るしかない。

彼は無意識に最も愛しい人の名を呟き、それが二人きりで看病し続けた朱音には切なくて仕方ない。
そんな感傷は横に置いて、今はできるだけ素肌を密着させた。

やがて朝を迎えると、あれだけしんどそうだった彼はケロッと目を覚まして、横に寝ている朱音にどれくらい寝ていたのかと普通に聞けるほどに。
体調も軽い頭痛くらいでだいぶ良くなっているみたいで、今更朱音の爆乳にドギマギするほど、いつもの調子を取り戻していた。

その朱音のほぼ全裸もそうだが、彼は勃起できていることに驚き、即座に朱音に報告するが、彼女はちゃんと薬の効果が出ていて良かったねと笑みを零すも、そこで彼との認識の齟齬が表に出た。
体調は戻ったが特効薬についての記憶が彼から抜け落ちている様子が現れた直後、やはりモニタリングしていたハンターウーマンズがやって来た。

入って来るなり前置きもなく、この部屋はメイティング用だと言い出し、朱音を始めとして一週間毎に新しい女を連れてくるし、好きな女を選んでもいいと一方的に説明し始めた。
そんなことより美来の安否が気になる彼が真っ先に訊ねると、グラサンは連れてくることはできないと否定した。
なぜなら周防美来は死んだのだからと。

感想
終末のハーレムアフターワールド37話38話でした。
無事に勃起できて幸せハネムーンかと思いきや、いつもグラサンが邪魔しに来て溜まりまくる展開ですかね。
それはそれとして、いきなりドアを開けるのは不用心という他ないですね。
「終末のハーレムアフターワールド」39話40話ネタバレ最新話修正前41話。ナースの恋心を利用するイカレ女の本領発揮!


































