66話
すぐにカレンが吐かせた情報は千歌たちにも共有された。
まさか丸田だったとは想定外で、千歌は驚かざるを得ない。

ただの看守でしかないから、メデューサとしての彼女たちの情報は何も喋れないだろうが、顔と名前を知られてしまっただけで、十分に任務を遂行しやすいメリットがなくなっていた。
千歌たちは女医側のミスを声を荒げて詰るが、最早、こうなってしまっては何を言っても事態が好転するわけではない。
今懸念すべきは、小夜子の命の価値が一気になくなったことだった。

ヤクザが知りたい情報を知れた今、小夜子を無駄に生かしておく必要はなくなったのだ。
千歌は焦りを募らせるが、自分たちの情報が知られたとあっては、助け出すのは容易ではないし、奇襲が一度失敗したのは、あまりに大きいミス。
しかもボディガードの3人の戦闘力はかなり高い。
今すぐ小夜子が殺されてもおかしくない状況に千歌は平静を失い、必死で考えを巡らせた。

一方小夜子は、ただいたぶられるだけの拷問を受けていた。
全裸に剥かれ、ハンガーを使って両手足を拘束され、腋の下に刺される針の激痛に青ざめていた。

拷問していたのは若頭の石黒で、元鍼灸師という異色の経歴を持つ彼は自分の知識を活かし、いわゆる人体の急所になり得るツボに針を刺し込んでいた。
嗜虐心を発揮して更にもう一本刺し、小夜子は今までにない痛みに昇天しかけるが、満足に動くことも悲鳴を上げることもできず、痛みを一切和らげることができない。
千歌が殺した二人の復讐を受けていた小夜子は、もう自力でどうすることもできない状態だった。
その頃、殺されたヤクザ二人の弔いが行われようとしていた。
パンツ狂いのジョオともみあげの赤尾の事切れている姿を見下ろした水野は、アナルファックで組員をおしおきしていても家族と呼ぶほど愛は深く、誰よりも悲しんでいた。

殺された二人はオレオレ詐欺に励み、JK売りを軌道に乗せようとしていたところで、しかももみあげには子供が生まれたばかりだった。
よく働き、悪の道を突き進んでいた二人の死を十分に悼んだ水野は葬るよう指示した。
二人は家族の元に返されることなく、暗い海に落とされて魚の餌にされた。
女子プロの神埼は、千歌と美依那が溺れ死んだと思い、そう報告を済ませていた。
残りが6人と思われている今、千歌と美依那に奇襲を仕掛けるチャンスが再び巡ってきたが、そんなことを二人が知る由もない。
それに、水野直々の小夜子への拷問が始まろうとしていて、一刻の猶予もなかった。

同じく奇襲が失敗していた霧子は、男の娘の仁奈に犯されまくっていた。
手首を繋がれてまともに抵抗できず、人生の最期に憧れの人とヤレている仁奈はあまりの気持ちよさに有頂天で腰を振っていた。

しかし霧子はいくら突かれても一切喘がず、開き直って一緒に楽しもうとはしない。
腰をぶつけられるたび胸が上下に揺れて愛を叫ばれても全くなびかず、仁奈が顔を覗き込むと、涙を溜めて耐えているそそる表情をさらけ出した。

今の仁奈には大した問題ではなかったが、やはり霧子にも一緒に楽しんで欲しかった。
強がって耐えているように見える霧子の敏感なところを指で刺激すると、霧子も薬の効果もあって耐え切れずに大きく反応してしまう。

少し触っただけでぐっちょり濡れているのが分かった仁奈は、いやらしく微笑んで愛液を眺めようとした。
しかし、指に纏わりついていたのは真っ赤な血だった。
まさかあの霧子が処女だなんて考えもしていなかった仁奈は驚きを隠しきれない。
霧子を見ると恥ずかしそうに顔を背ける。

それで確信するしかなかった。
初めて?と訊かれた霧子は更に顔を赤くし、まだ強気な態度で羞恥心を隠そうとする。
あまりの可愛さに仁奈はその顔だけで大量に射精してしまい、霧子の中に注ぎ込んだ。

そして、憧れのかっこいい霧子の隠された可愛さを知ることができた今、死にたくないと思えた。
生きるためには、霧子に生きてもらわなければならない。
憧れの人の初めてを奪ったのだから、責任を取って一緒に生きるのは必然。
そうなれば答えは一つ、組を抜けるしかない。
そう宣言して拘束を解くと、霧子は殺す意味のなくなった仁奈の顔を叩き始めた。

一方、ヤクザに囲まれてしまった洋子は、仲間になろうと誘われていた。



































